借地に建つ長屋の1軒の実家の処分

実家で一人暮らしであった母が亡くなり、100日法要を済ませ、遺品整理を進めています。遺品整理も大変ですが、1周忌法要までに徐々に自分で労力を掛ければ解決する課題です。
それ以上に頭が痛かったのが、実家の処分問題です。実家は戦後建てられた古い長屋で、住居はそれぞれの住民の所有ですが、土地は借地なのです。
借地を返還しないと、誰も住む予定がないのに、地代を払い続ける必要があります。土地を返還する場合、建物を解体し、更地にして返還するのが普通ですが、古い長屋でしかも端の家ではないので、部分解体は大変な上、解体時に長屋全体に歪を与えて倒壊の恐れさえあると思われ、とても部分解体はできそうにありません。
地主に相談し、将来の解体費用を支払って、建物をそのままで土地を返還する事で合意できました。解体費用は大阪市の現在の相場をベースにしている為、地主さんは解体費用が将来どうなるかのリスクを抱えますが、実態を認識して、合意して下さったのです。
土地を返還した時から、空き家の元実家の維持は地主さんの責任となります。しかし、地主さんの立場からすれば多大な費用を掛けて住宅のメンテをする事は考えられません。
空き家になった元実家が、メンテ不十分で朽ち始め、それが原因で長屋全体の寿命が短くなることが気がかりです。隣近所には、お世話になった方々が住み続けられているのですから、、、。
空き家になる事を前提に、遺品整理が一段落すれば、DIYでメンテできる所はした上で、地主さんに土地を返還する予定です。