妻と父母と女の子3人の子どもの7人家族。古くなった自宅を新築。以前、酒屋をしていたので、商工会関係で地元の大工さんを一人だけは選べない。そこで、縁もゆかりもないダイワハウスへ。妻も私も40歳台で現役バリバリ。どうせ建てるならと、蓄電池も設置してけっこう高いグレイドの注文住宅。子どもそれぞれに1部屋で3部屋。そして、田舎ならではのお座敷に次の間で2部屋。父母の部屋、主寝室に仕事部屋で3部屋。合計8部屋の8LDKになってしまった。221.6㎡67坪の大きな家。こどもたちが高校生の頃までは、何の疑問もなく過ごしてきたが、女の子は結婚すると家を出ることに気づいた。
まず、長女が結婚、3女は遠くに就職。次女が結婚した翌朝、はっと気づく。父と私たち夫婦の3人の朝食。愕然として15年前のウキウキと家の構想をしていたころを思い出す。なぜ、子どもたちに1人1部屋も作ったのか。お座敷と次の間を使うのは1年に何回あるのか、考えたのか、云々。使わない部屋が5部屋もある。
しかし、3人だけの生活は幸いに半年くらいで済んだ。長女が夫と3人の孫を連れて同居するようになったからだ。玄関には2つの表札が。子ども部屋だった3部屋を家族5人で上手く使っている。よく考えるとお座敷はいつでも使える応接室だ。次の間は、孫たちのおもちゃの部屋だ。